パートナーの不倫から立ち直れない人へ vol.64

こんにちは、きたさわです。このブログは「パートナーの不倫がどうしても許せない」という方に、

「ご自身のためにベストな選択をしていただきたい」という願いで書いてみようと思います。

不倫をしたパートナーが許せない

信じ切っていたパートナーに裏切られた痛みは言葉にできないものがあります。

ショック、呆然、怒り、悲しみ、「これは本当に起こったこと?」「現実?」「なぜ自分がこんな目に遭わなきゃならないの?」「どうしてそんなことができるの?」という想いが次々と湧き起こるのではないでしょうか。

子どもに優しくなれない、家事をする気になれない、仕事にも身が入らない、誰にも相談できない、周りの人に心を開けない、力が出ない——

単なる喧嘩と違って、パートナーの不倫はそれまでのすべてが覆るほど深い傷を負います。

事件から何年たっても何かの折にそこに引き戻され、放っておいても傷は癒えることがないのではないでしょうか。

それはあなたの心だけでなくカラダにも影響を与え、慢性的なストレスや疲労感に繋がり、生活に深刻な影を落とします。

許さないことの影響

私はよく「許すなんてできません」とクライアントさんに訴えられます。

傷ついているのが手に取るように伝わってきます。

お気持ちを承知の上で考えていただきたいのは、許さないことがあなたのこれからの人生に与える影響についてです。

たった一人を「許さない」だけで、あなたの心が閉じた状態になり、幸せな心の状態と真逆の状態になるということです。

それはあなたも薄々気づいておられるのではないでしょうか。

ぜひご自身のカラダで実験してみてください。

例えば声に出して「許そう」と言ってみると、それだけで心が開き、カラダが緩みます。

また声に出して「許さない」と言って、カラダの反応を見てみてください。

心は堅く閉じ、カラダのどこかに力が入り、緊張した状態になりますよね。

声に出してそう言うだけでそれだけの緊張を作り出しています。

その状態を何年も継続することの弊害を想像してみていただけたらと思います。

それは日常生活、家全体に暗い影を落とスノはもちろん、カラダにとっても負担があることです。

そしてお子さんたちにとっても大変な影響が出ます。

子どもたちが悪いわけじゃないのに思いがけず声を荒げてしまったり、そんな自分を責めることになったり、友人や同僚とも心の距離が生まれます。

そして何よりもお伝えしたいのは、許さないことであなた自身が「幸せ」を感じる瞬間を失うことになる、ということです。——そんなことがあっていいはずはありません。

許すという決断

これをお読みいただいてあなたは「それなら許そう」と思っていただいているかもしれません。

ですが、それだけでは足りません。

「絶対に許す」と覚悟を決めてください。

覚悟を決めなければまた迷いが生じます。迷い続けると、その迷いがあなたの心を重くするからです。

迷うという行為もまたエネルギーを消耗する行為なのです。

そして迷い続けたまま許さずに一生を終わる人も少なくありません。

まずは覚悟を決めていただけたらと思います。

決断はどんどん軽くしていける

許そうと決めたら、イメージの力をフルに使うと良いです。

目を閉じて「許した生活」と「許さない生活」のそれぞれ体験してみます。

許さない生活

許さない生活は今の延長線上の生活です。

イメージは容易いのではないでしょうか。

パートナーの裏切りを思い出すたびに怒りが再燃し、心がざわつき、悲しみが湧き起こる…そんなことが繰り返されています。

目に映る風景はどのようなものでしょうか?

許している生活


一方許している生活にイメージの中でどっぷり浸かってみてください。

あなたは不倫に対する怒りや悲しみからすっかり解放されています。

心は軽く、穏やかな日常です。何に対しても心が全開。

元気な植物や野菜などの食材が輝いて見えるかもしれません。

お子さんたちの元気な声、姿に思わず嬉しくなり、今日もこうして新しい一日を始められることに感謝の気持ちが湧いてくるかもしれません。

許さないでいた期間が長ければ長いほど、許すことで得られる喜びは一層強く感じられます。

許すことがどんなに晴れやかで軽くてのびのびした瞬間を与えてくれているのかがひしひしと感じられることでしょう。

あなたの心に再び明るさが戻り、家族や友人との時間を心から楽しめるようになっている姿が浮かんできませんか?

流されないで

これだけは覚えておいてください。

あなたの人生を決めるのはあなたでなければなりません。

多くの人は自分の人生を自分で決めていません。

じゃあ何が人生を決めているかというと、感情や無意識に起こっている思考が人生を決めているのです。

感情や無意識の思考はあなたではありません。

感情は過去の遺物です。それに伴う思考も過去の思いをそのまま継続しています。

過去に感じた感情と思考が何度もよみがってあなたの人生を決めていることを知ってください。

あなたは、「パートナーのせいで自分の人生がこうなってしまった」と考えているかもしれません。

確かに不倫が発覚したときはそうでした。

ですが今となってはそうではありません。

パートナーが不倫をした事実は今、どこを探してもありません。

それはあなたの頭の中にしかないのです。

そしてその事実を手放さないでいることも手放してしまうこともあなたの自由です。

「そうはいっても私はこんなに傷ついているんです」とあなたは言いたいことでしょう。

その傷はカウンセリングの力で確実に癒せます。

幸せに生きるも不幸に生きるもあなた次第です。

最後に

許すことで、あなたは再び自分らしい日常を取り戻し、未来に向けて明るい気持ちで歩んでいけるでしょう。

許すことはパートナーのためではありません。あなた自身のためなのです。

人生が終わってしまう前にぜひもう一度「許す」という選択肢について考えてみていただけたらと思います。

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