あなたは脳内に2種類の神経回路があることをご存知でしょうか?
色々な分類の仕方があるのでしょうが、今日は苦痛系回路と報酬系回路についてお伝えいたします。
苦痛系回路は、
「イヤだな」
「つらいな」
「やりたくない」
と感じたときに働く神経回路です。
報酬系回路は、
「楽しい!」
「うれしい!」
「やりたい!」
と感じたときに働きます。
そして驚くことにどちらの回路が働くかは、脳内の言葉でコントロールできます。
たとえば「ご飯を作らなければならない」と考えると、苦痛系回路が使われます。
「やらないとダメだ」
「しないと怒られる」
こんな風に考えると、ますます作りたくなくなります。
ここで思考のコトバを変えてみます。
例えば
「ご飯を作ろう」
「さっさと作ってしまおう」
「どうせ作るなら美味しいご飯にしよう」
と思考のコトバを変えてみたらどうなるでしょう?
報酬系回路が使われ、前向きな気持ちが湧き、自ら進んでやろうと思うようになるのです。
「本当かな」と思ったなら、ぜひ試してみてください。
コトバが先か思いが先か?
えっ、コトバを変えるだけ?
実際そう思ってなくてもコトバさえ変えればいいの?
あなたはそう思ったでしょうか?
私もそう疑問に思ったことがありました。
ですが、思考はコトバを使ってするので、コトバを変えると思考は否応なく変わり、自動的に使われる回路は変わります。
たとえ「自ら進んでやろう」と思っていなくても、意識してコトバを変えるだけで、使われる回路は変わり、湧き出す感情も変わる、ということなのです。
すごくないですか?
私はこのことを知ってから、気づくたびに「しなければ」というコトバを思考の中から締め出していきました。
そして
「自分のためにやってあげたい」
「自分にやってあげよう」
というコトバに切り替えました。
すると、日常生活がなんとなく楽しいものに変化していったのです。
ビジネスもうまく回るようになりました。
分泌されるホルモンも変化
驚くことに使うコトバで脳が出すホルモンも変わるというのです。
苦痛系回路が使われると、コルチゾールという「ストレスホルモン」が分泌され、
イライラしたり
不安になったり、
やる気が下がったりします。
疲れやすくもなります。
反対に報酬系回路が働くと、脳はドーパミンという「やる気ホルモン」を出します。
ワクワクしたり、
「もっとやりたい!」
という気持ちが強くなります。
集中力もアップし、
楽しみながら物事に
取り組めるようになるのです。
語尾を変えるだけ
「もう起きなければ」
→「もう起きよう」
「会社に行かなければ」
→「会社に行こう」
こんなふうにコトバを変えるというより語尾を変えるだけで使われる回路が変わります。
ほんの少し変えるだけですから簡単にできます。
自覚すること
ポイントは「〜しなければならない」という言葉が無意識で使われているという点です。
それは幼少期から
「ちゃんとしなさい」
「やらなきゃダメ」
と言われ続けてきたそのコトバが、壊れたテープレコーダーのように脳内で回り続けているだけのことなのです。
(テープレコーダーってちょっと古すぎて分からない方も多いかもしれませんが)
もちろんこれはいい悪いの問題ではありません。
脳内でどんな言葉を使っているかだけの問題です。
でも気づくだけで気分もホルモンも自動的に変えられるとしたら、「そりゃ変えるしかないよね」と思えてきませんか?
朝起きるとき、「あ、また『起きなきゃ』って考えてる」と気づけたら、それでOK。
「起きよう」
「起きてあげよう」
「起きるぞ」
お好きなように変えてみてください。
そして変わる気分を感じてみてください。
ホルモンと気持ちが変わると、波動も変わり、行動も変わります。
それに伴ってあなたの未来も変わっていきます。