ちゃんと伝える、で関係は変わる vol.133

「話を聞いてくれない」
「伝えてるのに分かってくれない」

先日もクライアントさんからそんなお悩みをお聞きしました。

そこで今日は伝え方の質を変えることで、パートナーとの関係がグッと楽になった私の体験についてお伝えします。

「察してよ」では無理だった

以前の私は、「あっちが気づくべき」「言わなくても分かるでしょ」「察してよ!!」とよく思っていました。

イライラしたり、気分はいつも沈みがち…。

エネルギーが全然出てこない、元気なはずなのに、何をするにも「面倒くさっ」と感じていました。

転換点

そんなことを10年以上も繰り返した後、私は教員として情緒障がいの生徒に出会い、
感情にフタをして生きていた事実に気づくことになりました。


そして一旦気づいてみると、つらい感情を無視できなくなったのです。
(この辺のお話はまた別の機会にさせていただきます)


自分の思いを伝えずにはいられくなったのです。

そして必要があるときはいつもパートナーに相談とお願いを繰り返すようになりました。

これがパートナーシップの改善に大きく役立ったことは言うまでもありません。

遠慮せずしっかり伝える

お願いや相談って、勇気がいります。

「こんなこと言ったら喧嘩になるかも…」って、不安にもなります。

だからと言って言わずにいることはもうできなくなっていました。


そしていざ伝えると決めたら、しっかり伝えようと思いました。

伝え方を学び、一字一句紙に書いて準備しました。

ここからは私が学んだ伝えるときの3つのポイントをお伝えします。

①なんで困っているかを具体的に伝える

ただ「しんどい」「疲れた」では、理解してもらえません。

困っていることを具体的に伝えると、「あ〜、あの状況ね」とパートナーにも断然理解してもらいやすくなります。

具体例をお伝えすると…

×「もう無理…」
○「毎朝お弁当と子どもの準備を1人でやるのが大変」

問題を「共有」するという意識で伝えると、夫婦の間にもチーム感のようなものが生まれます。

②気持ちを伝える

自分の気持ちを正直に伝えるといいです。

たとえば…


×「〇〇してくれると助かるかも」
◯「正直言ってかなりしんどい。 〇〇してくれたら本当に助かる」

後者の方がグッと聞く耳を持ってくれます。

日本人はネガティブな感情は表に出さないように育てられた方が多いので、気持ちを伝えるのは難しいと感じられるかもしれませんが、この気持ちを伝えるのって思いがけない効果があります。

関係を上下関係のないフラットなものにしていってくれるのです。

ただ感情的になって伝えるのはタブーです。

ネガティブな感情は一旦解消して、どんな気持ちかを平常心で伝えてください。

③やって欲しいことを具体的に伝える

やってほしいことは、相手がどうすればいいのかがはっきり分かるように伝えることがとても大切です。

×「もう少し気を利かせてよ」
○「今日は夕飯の後片付けをお願いしていい?」

「察してよ」「空気読んでよ」は論外ですが、「してほしいこと」は行動レベルまで落として伝えると、何をすればいいのかが明確になり、対応してもらいやすいです。

曖昧な部分は排除して、シンプルに伝えてください。

初めて伝えるときハードルは非常に高いでしょうが、勇気を振り絞って率直に伝えていくと、お互い徐々に慣れていきます。

2回3回と繰り返していくうちに相手との関係が変わった、と実感される日が必ずきます。

ご健闘をお祈りします。

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