相手に聞いてみたり、頼んだりすることで、イライラやモヤモヤが消えることは本当によくあります。
ですが、大部分の方はそうせずに苦しみます。
「どうせこう思っているに違いない」
「そんなことを聞いても真面目に答えてはもらえない」
と決めつけて苦しんでいます。
ですがそれはほぼ思い込みです。
なぜなら、クライアントさんと一緒にクライアントさんの思いを言葉にしていくと、誰もが
「伝えてみようか」
「伝えなくては」
という気になられるからです。
カウンセリングの初期では、カウンセリングそのものと感情処理や思考の整理などに取り組んでいただきますが、それが一段落すると相手にどう伝えていくかを真剣に考えていただきます。
その際、必ずすることは、ご自分の思いを明確にすることです。
これが非常に大きな一歩になります。
ほとんどのクライアントさんは自分の思いに気づかないで過ごしているからです。
思いを一つ一つコトバにしていく中で、多くの方はご自身の深い願いに気づき、驚かれます。
日常生活では
「夫にこんな風に言われたくないから」
とか、
「妻にイヤな顔をされたくないから」
という理由で自分の言動に気を配っていますが、それは表面的な欲求、願いに過ぎません。
いざ、相手への想いをコトバにしていくと深い思いが出てくるのです。
離婚の危機に直面している時、表面的なことでは相手は戻ってきてはくれません。
その時、クライアントさんはご自身の真の願いをコトバにすることになります。
10も20も願いを掘り起こし、それをコトバにしていきます。
ご自身への願い、相手への願い、お子さんたちへの願い。
言語化する中でクライアントさんはどなたもご自身の願いにハッとされます。
そしてどなたも「確かにこの願いは自分の中にずっとありました」と口を揃えて仰るのです。
そして、「これを伝えずに離婚することはできない」と感じられるのです。
言ってみたところで何も変わらないかもしれないけれど、「言わずにはいられない」そう感じられるのです。
そこからその方の本当の人生が始まります。
それまでは苦痛を避ける人生だったかもしれないけれど、願いを確認してからはその方の願いを実現しようとする人生に転換します。
これは非常に大きな転換です。
「絶対にこれは言えません」
「言っても変わらないと思います」
と断言していた方が、小さい要望をとっさにご自身でご主人に伝えるようになられました。
そうしたらその度にご主人が謝ってきたり、それまでの当てつけるような態度が消えたり、嬉しい変化が起こり始めました。
伝えるようになると、「どうせ変わらない」と決めつけていたことが思い込みだったと分かります。
カウンセリングの現場ではそんなことがどんどん起こります。
もしあなたも、
「分かってもらいたい」
「それだけはやめてほしい」
そんなことがあるのでしたら、思い切って伝えてみることが事態を大きく動かします。
カウンセリングでは伝え方の鉄則に則ってあなたの思いを整理させていただきます。
ご興味のある方はお待ちしております。