対等な会話を成立させる必要 vol.92

「これ以上パートナーの言動に傷つきたくない」


あなたはそう思いながら毎日を過ごしていませんか?


相手を怒らせないように言葉を選び、自分の意見を押し殺し、気を使い続ける日々。


何を隠そう私自身がそうでした。


結婚してから15年以上、夫の苛立ちに怯え、ただひたすら波風を立てないよう生きていました。


苦痛は感じていましたが、「よくあること」と疑問も持たずにいました。


しかし、自分の感情と向き合うことで私の人生は大きく変わりました。

対等な会話ができない苦しみ

先日お試しカウンセリングを受けてくださった方は、「夫との会話が成立しない」と涙ながらに訴えてこられました。


何を話しても否定される、意見を伝えようとしても怒鳴られる、キツイひと言が飛んでくる…


そんな状況が続くと話すこと自体が億劫になり、


「言っても無駄」
「嫌な思いをするくらいなら黙っていよう」

と大事な自分の気持ちを押し殺し、我慢するだけの日々が続いているということでした。


私はその時、そのことに「気づいておられ、『変えよう』としてカウンセリングを受けにこうしてここにおられることがすごいなあ」と感じました。

ただのコミュニケーションの問題ではない

対等なコミュニケーションは、伝え方のスキルの問題ではありません。


多くの方が、「怒鳴らないでほしい」「一方的に決めつけないでほしい」と思ってはいても、「では相手にどうして欲しいですか?」とお聞きすると、言葉にならない、ということが起こります。

それは自分の願い、願望に意識を向ける機会が少なく、相手に合わせて生活することが当たり前になっているからです。


あなたの人生はあなたのもの。


パートナーの機嫌を取ることに使い続けるには、あまりにも貴重です。


カウンセリングでは、まず、「どう伝えるか」はさておき、ご自身の感情や思考、心の中で起こっていることに気づいていただくところから始めていただきます。


ご自身の心が柔らかくなるまで向き合う時間をとっていただきます。

そのうえで、対等な会話を成立させるコミュニケーションの鉄則をお伝えし、実行していただきます。

対等な会話ができるようになると、そこには想像を絶する幸福があります。


我慢ではなく、「〇〇してちょうだい」「〇〇はしたくない」と臆せず伝えられるようになると、どんどんパートナーにあなたを理解してもらえるようになるからです。

カサンドラ症候群の方はさらに知恵を絞る必要がある

さらにカサンドラ症候群の方は、パートナーに自分の気持ちを理解してもらうより一層の工夫が必要です。


相手の特性を考慮し、知恵を絞り、伝え方を工夫し、試行錯誤を重ねていただきます。


ですがこの努力は報われる時がきます。


あなたの幸福度は劇的に上がっていきます。


分かり合えている夫婦というのは存在しているだけ最上の幸福が感じられるからです。


今私は毎日それを満喫させていただいています。


特別なことをしなくても幸せなのです。


しっくりくる伝え方を身につけるまでの精進はどれほど労力を払ってもあまりある結果を手にすることになるのです。

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