つらい気持ちを手放せない vol.98


クライアントさんはよく、「嫌なんだけど『イヤ』と思ったらますます嫌になっちゃいそうで」

とか、「怒りを感じるとますます腹が立って爆発してしまいそうで」と言われることがあります。

そうして平穏な暮らしを望むために「嫌」や怒りを無理に抑えつけたり、

「気にしないようにしよう」
「考えないようにしよう」


としておられます。


ですがこれは大きな勘違いです。

感情は抑えつけたり、気にしないようにすると、返って消えずに残ってしまい、溜まっていきます。

ではどうすればいいのかと言うと、まずは「つらい感情は悪いものではない」と知ることが必要です。

非常に多くの方がネガティブな感情を持つこと自体を否定されて育ったために、

ネガティブな感情=悪

という思い込みが根強くあります。


私もそうでした。

何十年にもわたって

「嫌と思ってはならない」
「イライラしてはいけない」


と思っていました。


そう言われて育ったのですからそれは当然のことで、それらの感情を受け止めることなどやってもらったことはないし、そんな発想自体ありませんでした。

これが多くの方がネガティブな感情を手放せない原因です。

【感情は勝手に湧く反応でいいも悪いもない】

これを繰り返しご自身に言ってあげていただきたいです。

怒りは湧いてきていいし、「嫌」と思っていいのです。

「私は嫌でいい」
「私は怒っている」
「それでいい」

そう言ってみてください。

そう言うだけで「嫌」も怒りもゆるんでいきます。

川の流れをイメージしていただいてもいいです。

水の流れを堰き止めると水かさはどんどん増して溢れ出ることになります。

ですが、流れるままにさせていれば、水はどんどん去っていくのです。

ですから堰き止めずに一人のときに、


「私は怒っている」
「あの人が本当に嫌」


とコトバにしてあげてください。

さらに


「嫌なんだね〜」
「怒っているね〜」
「怒りが湧いてきているね〜」

と共感し受け止めるともっと弛んでいきます。

もっと余裕があるようでしたら、この感情は自分の何が満たされなくて湧いてきているんだろう」

とご自身の願いを突き止めていただくと、もっともっと弛んでいきます。

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