運命の正体はあなたの思考 vol.137

マザーテレサのコトバ

あなたは「思考が運命を創る」ということを聞いたことがありますか?

これはただの精神論ではありません。

私たちが普段、どんなことを考えているかは、いつの間にか行動に表れ、その行動が未来を作っています。

マザーテレサがこんな言葉を残しています。

************************

思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。

言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。

行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。

習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。

性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。

************************

ご存知の方も多いのではないでしょうか。

これはつまり、「思考」が運命を作っているということです。

思考を「ただの思考」と軽く考えてはならないということです。

ここで忘れてならないのは、「無意識の思考=自動思考」の存在です。

自動思考

例えば「次の日曜日は何をして過ごそうか」、というように意図して考えるのは、思考のほんの一部にすぎません。

何か大変な事件が起きたわけでもないのに、苦しくなることがあなたにもあると思います。

そんなときは無意識の思考(=自動思考)があなたを苦しめています。

前日の不快な出来事を思い出したり、明日の仕事のことを考えて、焦ったり、「自分には無理だ」と思ったりして苦しい…

これらの思考はあなたが意図して始めた思考ではなく、気づいた時にはもうあなたの中で始まっていました。

これが無意識の思考(自動思考)と呼ばれるものです。

その影響がどれほどすざましいものか、今の今気づくのは難しいことと思いますが、自動思考は起きている間じゅう起こっており、そのうちの80%以上がネガティブな内容だと言われています。

そしてこの自動思考が私たちの運命を作っているのです。

これは本当に大問題で、この自動思考にこそ私たちは気をつけなければなりません。

思考に気づいたら

私たちはまず、この自動思考に気づく必要があります。

気づけなければ無意識の運命創造を止めることはできないからです。

そして気づいたら、どうすればいいかというと、なりたい自分をイメージするといいです。

それは漠然と「お金持ちになりたい」とか「幸せになりたい」とかではなく、写真を見ているかのように細かい点まで決めると効果があります。

朝起きたとき、どんな気分で起きたいのか、
誰とどんな会話をしたいのか
朝食は食べるのか食べないのか、
食べるとしたらどこで誰と何をどんな風に食べたいのか
家ではどんな服を着たいのか
毎日何をして過ごしたいのか
それらをどんな風にしたいのか
仕事はどんな風にやりたいのか
どんな仲間とどんな表情でどんな会話をしたいのか
誰とどんなことをしてどんな風に楽しみたいのか
誰と定期的に連絡を取り合いたいのか、などなど

理想の一日、1週間、ひと月、理想の春、夏、秋、冬、理想の一年を映画のように作っていきます。

五感を総動員

五感に訴えるように描くと、より現実味を帯びてきます。

家の明るさ、
着ている服の質感、
家の中はどんなで、
窓を開けたときの景色の細部。

会話のトーンや
流れている音楽、
風の音、鳥の鳴き声、子どもの声。

コーヒーの香り、
ご飯の炊ける匂い、
洗い立てのシーツ、
木の匂い。

ふかふかのカーペット、
カップの温かさ、
風の心地よさ。

緑茶の苦味と甘味。
フルーツの甘味、
冷えたビール。

感覚に訴えるイメージは、そのイメージを一層リアルにし、脳はすでに体験していると
勘違いし始め、そこに近づく行動を無意識のうちに選ぶようになります。

必要な2種類の時間

そのするためには2種類の時間が必要です。

望む現実を決める時間とその状態をイメージする時間です。

どちらも長くなくて構いません。

望む現実を決めていく時間は一日せいぜい10分か15分でいいのです。

ひと月ほど続ければ理想の状態はかなり固まります。

いつ修正してもかまいませんし、イメージしながら思いつくたびに付け足したり、変えたりします。

私にはある経験を境に自分の理想が大きく変化した経験があります。

今から考えると以前はもっともっと表面的だったように思います。

(この辺のことも非常に面白いと感じています)

そしてもう一種類の時間は、決めた理想の状態を繰り返しイメージする時間です。

その時間はそこらじゅうに転がっています。

お風呂の時間、
トイレの時間、
歩いているとき、
電車を待っている時間、
電車に乗っている時間、
信号やエレベーター待ちの時間、
エレベーターに乗っている時間、
仕事の合間、
眠りにつく前
食器洗いの時間、
掃除の時間。
(もちろん掃除に没頭するのもとてもいい時間ですが)

こういう時間はどんな人にでもあります。

「時間がないからできない」という言い訳は通用しません。

繰り返しイメージすればするほど、人間の脳はその情報を「大事なもの」として扱うようになります。

思考を変えれば行動も変わる

理想を具体的に描くと、人は無意識にその方向に向かう行動を選ぶようになります。

ごく自然にそちらの方向を選択するようになるのです。

そしてその小さな選択の積み重ねが習慣になり、性格になり、やがてあなたの運命になります。

運命は「降ってくる」ものではなく、あなたの思考から生まれるのです。

思考は決して「ただの思考」ではないのです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次