パートナーの心ない言葉や行動に、今も深く傷ついている…
ふとした瞬間に思い出して苦しい…
そんな経験はありませんか?
「もう許したいのに、どうしても許せない」
「こんな気持ちを持ち続ける自分がイヤ」
そう感じて自分責めが始まる人はとても多いです。
ですが「許せない」気持ちは、実は悪いものではありません。
それはあなたが「それほど傷ついた」という心の叫びです。
「許そう」としない
世間では「許すことが大切」と言われます。
なので「許さなきゃ」と思いがちです。
ですが「許そう」と努力するほど、許せなくなります。
なぜならそれは、心がまだ癒えていないのに、「許さなきゃ」という思考で無理矢理心にフタをすることだからです。
感情は否定されると居座るのです。
何かを思い出すたびに苦しくなるのは、心が「気づいてほしい」とサインを送っているからです。
許しは「気づき」
許しは努力や意志の力で「するもの」ではありません。
許しは【起こるもの】です。
あなたが痛みを十分に感じきり、
「本当はこうしたかったんだ」
「こうしてもらいたかったんだ」
と自分の心を正直に認められたとき、ふと起こるものなのです。
「もういいよ」
「もういいや」
っと心が弛む、それが「許し」が起こる瞬間です。
『許せない』を手放す第一歩
「許せない」は、今もあなたを守っています。
そこには大切なメッセージが隠れています。
まずは正直に認めるといいです。
「あの言葉は許せない」
「あのときの行動は絶対に許せない」
そう言葉にしてみてください。
否定せず、評価せず、ただそのままを認めます。
それだけで、心は少し緩みます。
本当の気持ちを感じる
そうしたら奥にある思いを掘り起こしてあげてください。
「本当はどうしてほしかった?」
「何を、わかってほしかった?」
感情の奥のあなたの【願い】をしっかり見てあげると、「許せない思い」はほどけていきます。
「手放す」の意味
よく人は「手放すといいですよ」と言いますが、それは無理に捨てようとすることではありません。
内面への気づきが深まるにつれ、自然に「握るのをやめてしまう」ことです。
それはまるで役目を終えた木の葉っぱが、静かに落ちるようなものです。
あなたが気づき、理解し、受け容れたとき、静かに起こるものなのです。
自分にやさしく
もし今、誰かを「どうしても許せない」と感じているなら、自分に言ってあげてください。
「許さなくていいよ」
「まだ痛いんだね〜」
「まだ悲しいんだね〜」と。
そんな言葉を思い出す度にかけ、許せない自分をそのまま受け容れられると、『許せない』はゆるみ、やがて消えていきます。