こんにちは、きたさわ そらです。
あなたは、パートナーから嫌な言葉や行動を受けているのに「自分さえ我慢すれば」と、ずっと耐えているということはありませんか?
我慢を続けることはあなたの大切な本音を無視し、自分を傷つける行為です。
今回は、そんなあなたが我慢することなくラクに暮らせるようにするための一つのアイディアをお伝えしてみたいと思います。
モラハラと向き合うときの大切な視点
モラハラとは、言葉や態度で相手の心を傷つけ、支配しようとする行動です。
モラハラを受けると、多くの人は自分の本音を隠しがち。
ただでさえ暴力的な言葉を言われ、傷ついているので、「もうこれ以上傷つきたくない」と思うのは当然のことです。
ですから「波風を立てたくない」「反論しても意味がない」と感じて何も言えなくなってしまうのは、もっともで、無理のないことではあります。
ですが、どんなに我慢を重ねても、今の状態が改善されることはないと知る必要があります。
なぜ変わらないの?
これまで多くのクライアントさんに接してきて感じるのは、ほとんどの方が
「いつか気づいてくれるかも」
「そのうち変わってくれるかも」
と淡い期待を抱いているということです。
ですがパートナーが変わることはまずありません。
なぜならパートナーはあなたがそれほど傷ついていると知らないからです。
これまで何年もあなたが我慢してきた状態、それがもうパートナーにとって当たり前のことになってしまっているからです。
何の悪気も悪意もそこにはないからです。
少しあなたに甘えているだけ、ぐらいにしかとらえていないのではないでしょうか。
じゃあどうすればいいの?
モラハラ対策の第一歩は、「自分の本音を大切にする」ことです。
心無いひと言を言われて自分がどう感じたのか、本当はどうしたいと思ったのかを確認することがとても大切です。
それは書き留めてみて確認してもいいほどです。なぜなら書いてみないと分からないこともよくあるからです。
すぐには叶わないと感じていても、自分の本音を知っておくことが重要です。本音を知ることで現実が変わっていくと言っても過言ではありません。
私はこの本音を知る作業をクライアントさんとよく行いますが、そうするだけでクライアントさんの表情は一変します。
ホッとした安堵感が身体中に広がるのです。
あったはずの辛い気持ちがなくなっていることにとても驚かれます。
これを繰り返し繰り返し行なっていくと、自己肯定感は着実に上がっていきます。
ご自分が変わっていくのをクライアントさん自身が実感するようになります。
そうなったとき、クライアントさんはパートナーに伝える準備ができます。
繰り返し確認した本音を自分のために「どうしても伝えてあげなければならない」「ぜひ伝えよう」という感覚になっていくからです。
そこまでいくと、それほど無理をしなくてもパートナーに伝えていけるようになります。
もちろん伝え方には大事なルールがあり、そのルールに従って、最大限理解してもらえるように伝えていただきます。
また一度伝えてパートナーが大きく変わることはまずないので、繰り返し繰り返し伝えていく必要があります。
繰り返し伝えていくことは、パートナーの理解を促すだけでなく、ふたりの関係を育んでいくことになります。
やがてはパートナーの言葉遣いが変わったり、態度が変わったり、ということが起きてくるのです。
ですからモラハラに対処するためには、まずご自身を何よりも大切に扱ってあげることなのです。
そのためにはどんな本音も違和感も素通りせずに確認し、受け止めていくことです。
これをしていけばモラハラはなくなります。
まずはご自身の本音を書き出すところから始めてみていただけたらと思います。
対人関係は「自分自身との関係」と同じ
対人関係は、自分自身との関係と言われます。
これは真実です。私たちの潜在意識は、自分と他人を明確に区別できないからです。
あなたが自分の本音を無視し続けると、その無視する態度が相手に投影され、パートナーとの間に「本音を無視する関係」が現れます。
自分の本音を大切にしないことで、相手にも「私の本音なんてどうでもいい」というメッセージを送ってしまっているのです。
この仕組みを理解すると、どれだけ自分の気持ちを大切にすることが重要かが分かっていただけると思います。
自分を大切にすることで、あなたの周りの人たちも、あなたを大切にするようになっていきます。