夫婦の会話が変わるたった一つの聞き方 vol.145

『会話をするとケンカになる』
『本音で言いたいけどすぐに切れるから怖い』

こんなお悩みを伺うことは多いです。


イライラが溜まってくると、相手の言葉を最後まで聞く余裕がなかったり、

イライラをどうにかしたくて、つい感情まる出しでぶつけてしまったりするんですね。

そんなパートナーに辟易するのは無理もありません。

あなただって余裕がないのに。

そんなとき、大きな努力なしで、衝突を防げる応え方があります。

それを意識するだけでその場の空気が変わります。

その聴き方とは?

それは「正しいことを返そう」とか「自分の意見を通そう」とする前に、ただ相手の気持ちを言葉にしてあげることです。

たとえばパートナーが「疲れた〜」と言ったら、

「疲れたんだね〜」とそのまま返す。

一旦これをするだけです。

と言っても余裕がないときや、反論したい思いがある時は難しいかもしれません。

ですがそれだけで、相手の気持ちは和らぎます。

自分の気持ちを受け止めてもらえると、誰もがホッとするからです。

ただここで忘れてならないのがあなた自身の思い です。

相手の言葉を聞いたとき、『私だって疲れてる!』という思いが浮かんだら、それを素通りしてはいけません。

無視せずしっかり受け止めてあげてください。

口には出さなくても、心の中で『そうだよね、私だって疲れてるよね〜』

『あなたはそうやって、ソファに座っていられるけれど、私には夕飯の支度がある!!』って言いたいよね〜。

そう思ったっていいんだよ〜って。

相手の話を受け止めるだけでは片手落ち。

あなたの思いを素通りしたままにしないことが、穏やかな関係でいられるための大事な大事なポイントです。

夫婦関係はこうした小さなことの積み重ねで、少しずつあたたかさを取り戻せるものです。

けれど相手の言葉に反応して「本当はこう言ってやりたい!」という思いが、あまりにも溢れてきて、自分では収拾がつかなくなることがあります。

そんなときはカウンセリングであなたの思いを吐き出し、受け止め、和らげる時間を持つことができます。

さらに、なぜあなたがそう思わずにはいられないのか、心の深いところにある原因にたどり着ければ、その思いそのものが湧いてこなくなることも少なくありません。

一緒に整理しながら、安心して話せる時間を持つことであなた自身が変わり、パートナーも変わっていく、そんな時間を持つことも一つの選択肢としてお考えいただけたらと思います。



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