突然突きつけられた離婚届2 vol.42

夫婦間の会話の大切さについてはよく言われることですが、「今さら何を話せばいいのか」と考える方がほとんどなのではないかと思われます。

離婚届を突きつけられて、どうすればこの難局を乗り切っていけるだろうと考えたとき、今からでもまずは言葉を交わしてみようと思っても、実際のところ言葉が出てこない方が多勢います。

というのは互いに自分が感じたことや思ったことを話したことがなく、子どもに関することや生活に必要なことだけを話してきたからではないかと思われます。

もちろんそれはどちらか一方が悪いという問題ではありません。

教わったこともない、試そうと思ったこともない

多くの夫婦が必要なこと以外話さない、ということになっています。

そしてそれは無理もないことです。

それは非常に多くの方が幼いときから、「我慢しなさい」「泣くのはやめなさい」と感情を押し殺すように育てられたからです。

ネガティブな感情は不必要なものだと思い込まされてきたからです。

ネガティブな感情はなぜ起こるのかというと、あなたの願いが叶えられていないから起こります。

裏を返すと、ネガティブな感情があるおかげで、私たちは自分の願いを明確に知ることができるのです。

その感情に向き合う機会を奪われたために、人生を動かす原動力である願いを置き去りにしたまま生きる習慣がついてしまったのです。

ですから、いきなり離婚届を突きつけるようなことが起こってしまいました。

ネガティブな感情が起こるたびに願いを確認できていたら、その前にパートナーに言いたかったことがたくさん出てきたはずなのです。

解決策について

ですから夫婦間の問題ではありますが、まず最初にやるべきことはご自身の感情から自分の願いを掘り起こしていくことです。

今自分がどう感じ、どうしたいと思っているのかが把握できていないままパートナーと話し合うことは難しいからです。

パートナーの離婚への意志が明確で揺るぎないものであり、かつそれを相手が納得する形で話すことができれば、離婚は免れないかもしれません。

ですが、おそらくパートナーの方も何をどう話していいのか見当がつかない状態なのではないかと感じるのです。

なぜならそれだけのことを話せる人であれば、離婚届を突きつける前に話していたでしょうから。

カウンセリングの勧め

ですから私はカウンセリングをお勧めしたいと思います。

感情を整理するだけでも今の立ち位置が明確になります。

あなたはスタート地点に立てるのです。

今自分はどこにいてどっちの方を向いて歩を進めたいのかが明らかになっていきます。

さらにカウンセリングではそれを相手に受け入れられる形で伝える方法をお伝えすることのできますし、一緒にどう伝えていくかの作戦を立てることもできます。

これは夫婦の問題を解決するにとどまらず、あらゆる対人関係をうまく運ぶコツを手に入れることでもあります。

これまで失ってきた多くのことをあなたはここから一気に取り戻していけるのです。

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