こんにちは、円満リレーションシップカウンセラーのきたさわ そらです。
ただ話をしているだけなのにいきなり怒鳴られたり、イライラをぶつけられたり、目の前でモノに当たったりということが繰り返されると、「もう何も期待しない」「どうせ夫は変わらない」といつの間にかあきらめモードになり、そこからさらに長い年月が過ぎると、あきらめモードで暮らしていることさえ意識しないまま何年も何十年も過ごしてしまうことがあります。
私の場合がそうでした。
つらい時は確かにあるのに、それが過ぎるとまた目の前のやるべきことをこなすのに追われ、少しくらい傷つくのも当たり前になり、「波風が立たなければそれでいい」という感覚になるのです。
そうなるとそこから抜け出すのはとても難しくなります。
なぜなら当の本人が「抜け出そう」とも思わなくなるからです。
「人生とはこんなものだ」
「つらいことはあって当たり前、人生とはそう言うもの」などといつの間にか自分に言い聞かせるようになっていました。
「つらいことがあって当たり前」から抜け出す方法
平穏に生きるためにパートナーの言うことを黙って受け入れる、何も主張しない、というモードで生きることに人は慣れていきます。
それがDVなど耐えられないほどの苦痛なら話は別ですが、モラハラの状態であれば幾つもの不都合、不快はあっても、どうにかやり過ごせる余地があり、慣れるとそれがスタンダートに感じられてくるのです。
私はそんな状態で17年間もの間過ごしました。
そこから抜け出すきっかけになったのは、情緒障がいを抱える中学生に教えていたネガティブな感情の解消法を徹底して自分に使うようになったことでした。
そこで起こったことを具体的に言うと、ネガティブな感情を解消してみた→ラクになった→ネガティブな感情を無視できなくなった→感情の奥に隠されている願いを掘り下げるようになった→自分の思考が変わった→行動が変わった→マインドが変わった、という感じでしょうか。
思考の転換
自分の願いを掘り起こすとなぜ思考が変わるのか?
それはそれまでの思考の内容に【あなたの願い】という無視できない新たな要素が付け加えられるからです。
人の思考内容の90%以上が昨日と同じものだと言われています。
どんなに長い間モラハラ夫に従い続けるという努力を続けても生活が好転していかないのは考える内容が昨日と同じだからです。
考える内容が変わらなければ、行動は変わりようがなく、行動が変わらなければ現実が変わらなくて当然なのです。
ところがそこに【あなたの願い】というあなたにとって無視できない大事な要素が加わると、必然的に思考内容が変わり、その願いを叶えようとして行動が変わり、現実が変わる、ということが起きてくるのです。
こう言うと「自分の願いなんて知っている」と多くのクライアントさんはおっしゃいますが、それは例えば「怒鳴られたくない」など【苦痛を避ける】願いのことが多いです。
それよりもっと踏み込んだ願いを掘り起こすことで思考内容は変わるのです。
願いを知るための質問
クライアントさんにはネガティブな感情から願いを深掘りして願いを突き止めていきますが、願いは質問によっても突き止めることができます。
質問することで人は自ずと答えにフォーカスするようになるからです。
例えば「あなたに今一番必要なことは何?」とか、「あなたは本当はどうしたいの?」とか「今一番苦痛なことは何?」「それがどう変わったら嬉しい?」などと質問するといいです。
そんな質問を繰り返し自分に投げかけているうちに、あなたの思考は確実に変わっていき、あなたの行動が変わります。
さらに脳には自動検索機能が備わっていますので、それらの質問の答えを自動的に探し出してくれます。
あなたはそうやって現実を変えていくことができるようになります。