パートナーの暴言から自分を守る方法 vol.85

パートナーの言葉遣いが荒い、
何か言われるたびに傷つく…


パートナーが物に当たって恐怖を感じる…


そんなお悩みを聞くことはとても多いです。

そんなとき、非常に多くの方が自分を責めています。


明らかに「相手がどうかしている」という状況でも、「私があのとき〜〜しなかったから」
などと自分を責めてしまっているのです。

そのような状況では「心の敷地」という概念を持っているかどうかが関係を改善していく上で
非常に重要な考え方になりますので、今日はここでご紹介したいと思います。


心の敷地とは?

あなたの家に家族以外の誰かが勝手に入ってくることはできません。

住居侵入罪という法律で守られているのはもちろんのことですが、家は目に見える形で
塀や壁で囲まれています。

では、心の場合はというと、目に見える塀や壁がないため、誰でも簡単に「入ってくる」ことができ、入られているご本人も気づかずに苦しむ、そんなことが起きています。

荒い言葉で怒鳴られたり、命令されたりしている状態は、相手が自分の心の敷地に入り、
心の中を勝手に荒らし、相手に行動を決められている状態です。

これが家への侵入なら、「勝手に入らないで!」「出ていって!」とほとんど全ての人が
叫ぶでしょうが、目に見えない心への侵入はされるがままになっている方ばかりと言っても過言ではありません。

ですから【心の敷地】という概念が非常に重要になってくるのです。

この概念を持つことであなたは相手の侵入を敏感に察知することができ、「入らないで」と伝えることができるようになるからです。


心の敷地を守るための原則

【心の敷地】を守る上で必要なのは、「自分の心の敷地は自分で守る」という覚悟です。


あなたの心はあなた以外の人には守れないからです。


それは「侵入された」と感じるか感じないかは人それぞれだからです。


たとえば暴言は相手に自分の行動を決められる恐れのある行為ですが、ある人にとっては
暴言と感じられることでも、別の人にとっては親しみの表現だったりします。


感じる違和感は人それぞれなのです。


そしてその感覚は自分を幸せにするために欠かせない感覚でもあります。

パートナーから荒い言葉を言われてショックを受けたとき、【心の敷地】という概念があれば、あなたはその言葉を受け取らないでおくという選択ができます。

「確かに耳には入ったけれど、受け取らない」「それを受け取ることは自分を傷つけることだから」と、そのコトバと距離を置くことができるようになります。


そのコトバは相手から発せられたコトバで、自分が受け取らなければそれは今も相手のモノ
と感じられるようになるのです。

また【心の敷地】という概念をもつことであなたは感じた違和感を相手に伝えられるようにもなります。


(私の【心の敷地】で起こっていることについてはあなたには分からないかもしれないけれど)


「そんなふうに言われると私はとても悲しくなる。


今言ったコトバがあなたの本心かどうか、後でもう一度冷静になって聞かせてほしい。


それまではそのコトバを受け取らないでおくね」

と伝えることもできるわけです。


また【心の敷地】を守るためにその場を離れることもできます。

「今のコトバはとても心外だと感じる」


「ちょっと気分を落ち着けるために出かけてくるね」


といった形で距離を置くことも可能になります。

人は皆、自分の人生を選ぶ力を持っている


なぜ心の敷地を守ることが大事なのでしょう?


それは、私たちは自分の人生を自分で選ぶように作られているからです。


自分以外の誰かの意向に沿うだけの人生には満足感を得られないことでそれは明らかです。

相手がどれだけ荒い言葉を使ってきても、「波風を立てないでおこう」としたがっていたのでは、絶対に幸せにはなれません。


そのことはあなた自身が既に経験して知っているのではないでしょうか。


「そんな相手のコトバは受け入れない」という姿勢を貫けるようになると、やがてそれは少しずつ相手にも伝わっていきます。


すると徐々に相手も、あなたに「このような形でものを言っても受け取ってもらえない」と理解するようになっていきます。


二人の心地いい関係のためにもぜひこの【心の敷地】を守るという概念を、あなたの人生に取り入れ、快適な日常を送っていただけたらと思います。


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