ソフトランディングとは?
それは軟着陸のこと。宇宙船がゆっくり着陸するようにじわじわとまるで何も変わっていないかのようにパートナーとの関係を仲良し夫婦に変えていくことです。
そんなことできるんですか?随分時間がかかるんじゃあ…
できますよ💖
それほど難しいことではありません。
ソフトランディングが望ましい理由
20代ー40代の独身男女2400人へのインターネット調査で、理想の夫婦の型を調査したところ、「親友型夫婦」に690票が集まり、第一位を獲得したという記事を読みました。
対等な立場で協力し合うような関係、
なんでも相談できそうな関係
自然体で過ごせる
親友なら飽きたとか、疑心暗鬼とかなさそう
穏やかな愛情や友情が細く長く続くような関係でいられる
末長く仲良くいられる最高の友達のようなパートナー
などが理由に上がっていました。
この記事を目にしたとき、
17年もの間、夫への不満を抑え込んで生きていた私が、
今、朝から晩までほのぼの「楽しい」気分でいられるのは
夫との関係が【友だちのような夫婦】に変わったからだと改めて感じました。
そしてそれは
「気づいたらそうなっていた」
と言えるほど、ソフトランディング、つまり無理なく自然体で実現しました。
暗黒の過去
父親絶対の家庭で育った私は、20年以上、夫にただ従うことしかできずにいました。
言いたいことが喉に詰まって言えず、いつもそれを呑み込んでいました。
環境というのは恐ろしいもので、
母の父に対する態度があたかも自分に乗り移っているかのようでした。
(父母に対しては恨みもつらみもありませんが)
心のモヤモヤは晴れることがなく、ゆとりも潤いもありません。
大したこともしていないのにいつも忙しく、疲れていました。
今から考えると、心の休まらない毎日。
そんな状態だったにも関わらず、喧嘩をしたことがほとんどなかったので、
なんと、「私たち夫婦は円満だ」と思い込んでいたのです。
一度だけ、転勤が多いのに荷物を処分せず持ち歩く夫に感情が吹き出し、声をあげて泣いたのを覚えています。
それがなぜ今のような友だち夫婦になったのか、不思議に思われることでしょう。
ここでは、私がなぜ波風を一切立てることなく、気づいたら友だち夫婦になっていたのかを分析した結果、
わかったことをお伝えします。
そして、もし最初から「友だち夫婦になれる」と知っていたら、「こうしただろう」
と感じることをクライアントさんに伴走した経験ももとにまとめてみます。
期待を超える友だち夫婦
冒頭にお伝えした理想の夫婦の型のアンケートを、50代・60代の既婚者に向けて行ったら、
「親友型夫婦」どころか「友だち夫婦」というアイディアさえ浮かんでこないのではないかと感じます。
「友だちみたいな夫婦だったら楽しいのに」と考えることはあっても
自分がそうなるとは考えず、最初から諦めてしまっている方が多いのではないでしょうか。
これまでカウンセリングを通してお会いしてきた方を思い起こしても、「このまま波風を立てず平和に終われたらそれがいちばん」と感じている方が大半なのではないかと感じます。
私も友だち夫婦になるなんて夢にも思っていませんでした。
仮に「友だち夫婦」というコトバが浮かんできても、一瞬でそのコトバをもみ消し、「現実を見ろ」と自分に言い聞かせていたに違いありません。
「雨降って地固まる」はもうしんどい
50代60代は、自己主張より、平和がいいのです。
自分の主張を通そうとして、喧嘩したり言い合いになったりして、より良い夫婦関係を実現しようとは全く思いません。
言いたいことをお互いに言えれば、確かにいいかもしれないけれど、そこにあえて踏み出そうとは思いません。
衝突はしたくない。
「雨降って地固まる」と言いますが、
そんなことはもうしんどいのです。
30代40代ならともかく、もう何十年も波風を立てない方式でやってきて、ここで今さら自分から雨を降らせるなんて気になりません。
億劫なのです。
もう面倒臭いのです。
そんなエネルギーも気力もありません。
じゃあこのままの関係であと30年?
じゃあそのままあと30年、一緒にやっていくんですね?
と聞かれたら、あなたはどう感じますか?
平均寿命は女性で87歳、男性81歳、
これはあくまでも平均なので、
あなたは90歳、100歳を超える可能性は充分にあります。
えっ、あと30年も?
それもまたしんどいな、
どちらかが要介護になったら、世話できるかな、
このままの関係で終わるのはちょっと寂しいかも…
そう感じられてきませんか?
もし、そう感じられるなら、ここで提案があるのです。
それは今のその波風が立たない無難な関係を徐々に抜け出して、友だち夫婦になってみませんか?
というご提案です。
なぜなら無難な関係を何十年もやってきた私だからわかります。
それは決してしあわせな関係ではありませんでした。
言いたいことが喉に詰まって言えない関係。
あけっぴろげに相手と語り合うことがない関係でした。
そんな関係でいるのは勿体ないのです。
友だち夫婦になったとき、「あの時間はかなり勿体なかったな」そう思うことになります。
それでも友だち夫婦になれたら、結果オーライです。
それは本当に幸せなことなので、そうじゃないときも懐かしく思い出されることでしょう。
ですが、そうなれず今のまま死を迎えるとしたら、あなたには思い残すことはないでしょうか。
無理なく自然体で友だち関係を実現させること
こんなことができたらよくないですか?
ですがもし、言い争うこともなく、波風も立てずに友だち夫婦を実現できるとしたらどうでしょう。
変わっているなんて相手が気づかないくらいじわじわと、でも着実に関係が友だち夫婦へと変化して、気づいてみたら友だち夫婦になっていた、そんなことができるとしたらどうでしょう?
取り組んで半年後、それまでの関係が見違えるほどいい感じになっているとしたら、あなたはその道を辿ってみたくなりませんか?
実はそんな無理のない自然体でできる方法があります。
この私が夫と一戦も交えることなくそうなりました。
確かに「関係を変えよう」と思ったあなたはそれまでの習慣を変えていくことになります。
ですが、それは、それまで我慢していたことを我慢せずに叶えていく方法なので、あなたの居心地が良くなっていくわけです。
また理想の友だち夫婦を心に描きながら進んでいくものなので、目指し始めた当初からあなたに希望という光をもたらしてくれます。
一大プロジェクトを相手が気づかないところでじわじわと遂行していくスリリングな感覚を持たれるかもしれません。
それがここで意味するソフトランディングです。
犠牲にするものは何もありません。
ではここから具体的にどうすればいいかをお伝えしていきますね。
ソフトランディングでガラリと関係を変える具体的方法
1.ゴールを設定する
ゴールとは目指す地点、目的地のことです。
あなたがパートナーとどんな風になりたいかを描くところから始めることがとても重要です。
人間関係にゴールなんて設定するの?
と思われるかもしれませんが、
目指す夫婦像を明確に描いてゴールを設定しなければ、どちらの方向に進んでいいかがわかりにくく、非効率です。
またなりたい夫婦像がイメージできると情熱は掻き立てられ、
エネルギーが湧き、
いいアイディアも湧いてきます。
目指す夫婦像が分かって初めてやることが見えてくる、
やめることも見えてきます。
友だちのような夫婦に変わるなんて想像もしていなかったので
当然のことながら私はゴールを設定せずに習慣を変えていったので
そうなるまでに数年間を費やすことになりました。
ですからゴールは設定しない手はないと思います。
クライアントさんはゴール設定から始めるので、数ヶ月で友だち夫婦を実現しています。
ゴール設定の方法
方法はただ、どんな夫婦になりたいかを妥協せずに決めることです。
【無難】や【まあまあ】、【ベター】なゴールは害でしかありません。
そんなゴールでは情熱が湧いてきません。
モチベーションも続きません。
描ける中で最高のものをぜひゴール地点に設定してください。
明らかに達成したとわかるような具体的なバロメーターを決めておくのもいいでしょう。
例えば、毎晩眠りにつくとき「愛してるよ、ありがとう」と言ってもらっている。
というバロメーターを決めておくと、達成できたことがわかりやすいからです。
ですが、仲良し友だち夫婦が実現するとほとんどの時間しあわせな気分でいられるので、特に決める必要もないかもしれません。
クライアントさんには催眠を使って潜在意識の奥深くに入っていただき、存分にイメージし、
コトバにしていただきます。
そうすることでイメージはどんどん膨らみ、くっきりと情景が浮かび、理想の状態が一層鮮明になるからです。
私は最高の友だち夫婦を推奨していますが、
あなたなりの理想の夫婦像があれば、それがあなたにとってのベストです。
冒頭にお伝えしたアンケートでは2位が「尊敬型夫婦」や3位が「一途型夫婦」、4位が「戦友型夫婦」となっています。理想は人さまざまなので、そこは妥協せず自分好みを突き止めていただくといいでしょう。
ゴールを描くだけで日常が変わる
ゴールを描くとまだ何も始まっていなくても、日常は変わり始めます。
ゴールを持って生きることは今を変える力があるんですね。
昨日までは今の延長線上にあると思っていた未来が輝かしいもの、喜びをもたらしてくれるものに変わり、
ゴールからのエネルギーが自分に流れ込んでくるようになります。
やること・やめることをリストアップ
ゴールが決まったら、ゴールの状態にそぐわない言動はやめます。
同時にゴール達成にぜひとも必要な言動をリストアップし、実行していくことになります。
【やること・やめる】ことはゴールによっても、それまでの生活によっても異なってきます。
一様には言えないところです。
思いつく限り書き出し、いつでも実行できるように整理しておきます。
リストは思いつく度に付け足していきます。
一度や二度では思い付かないことも日を追うごとに出てきます。
実行していく中で軌道修正もしたくなるでしょう。
3.相手に頼むことが出てくる
いちばんのハードルは相手に頼むことが生じる点かもしれません。
全てを自己完結で変えるのは可能かもしれませんが、時間がかかります。
まどろっこしいです。
相手に気づいてもらうまで待つ必要はありません。
どんなに待ったところで相手は気づかないかもしれません。
相手に頼んでしまった方が手っ取り早いですし、頼むことで新しい展開が起こります。
頼み方に注意
頼むには頼み方がとても重要です。
相手が「いいよ」「そうだね」と言ってくれる頼み方でリクエストします。
いちばん気をつけたいのが、上から目線、相手を評価することです。
「こんなことは人としてするべきじゃないと思う」などと言われると、カチンときて聞き入れてもらえません。
その点を注意して、頼む際のコトバを決め、あらかじめ文章にするなど準備に時間をかけます。
とても効果的なリクエストの仕方として【ネガティブな感情を伝える】というものがあります。
例えば「そんなことをされると私は『自分が気下されているように感じて悲しくなる』」と伝えてみるのです。
これは対等な関係を築く上で、極めて有効な方法です。
頼んだ後の相手の反応を見て、試行錯誤を繰り返していくことも大切です。
うまくいっても行かなくても、それまで経験したことのない気づきが得られます。
4.つらい気持ちや我慢に対処
どんなにゴールが明確でも、途中経過ではこれまで通り我慢を繰り返すことになったり、イライラや不安、つらい気持ち苦しい思いは湧いてきます。
それらは素通りせずしっかり対処する必要があります。
つらい気持ちは不満があって生まれてくるので、湧いてきたときには自分が望んでいることを明確にするチャンスでもあります。
「なぜ私はイライラしているんだろう?」
「いったい私はどうしたいんだろう」
「相手にどうしてもらいたいんだろう」
と自問して突き止めてみてください。
感情はこのまま進んでいくのが正解かどうかを教えてくれるとても有益な羅針盤です。
それはあなたの中から湧いてきてくれる反応なので、誤魔化しが効きません。
あなたにとって何がベストなのか、感情が教えてくれています。
自分がどうしたいのかを探っていく過程でつらい感情は和らいでいきます。
ぜひ感情の奥にある自分の不満をコトバにして、あなたの望みを明確にしてあげてください。
ゴール達成後を繰り返しイメージする
さらにさらに数ヶ月間、自分の情熱やモチベーションを掻き立てるために
ゴールが達成できたときを繰り返しイメージしてください。
そうだ、あんな風になるんだった、よし、今ここからまた始めるぞ!!
と思えるように、繰り返し繰り返しイメージすることがとても大事なことなのです。
自分一人で実行される場合はアファメーションなど自分鼓舞してくれるツールを用意しておくのも威力を発揮します。
もしおひとりではなく、強力な伴奏者をお望みでしたら、お試しカウンセリングへのお申し込みをお待ちしています。
参考記事 https://tameny.jp/