問題を解決する感情処理 vol.138

私たちは日々、たくさんのストレスにさらされています。

仕事、家事・育児、そしてパートナーとの関係。

イライラしても、どこにぶつけていいかわからない。

不安になっても、どう解消すればいいか分からない。

そうしている間にまた別のストレスにあう…。

こんなことを繰り返していると、心は常に落ち着かず、疲れ果ててしまいます。

そんなとき頼りになるのが「感情の処理」の力 です。

感情の処理とは?


感情の処理とは、イライラや不安といった不快な気持ちを減らしたり、和らげたりすることです。

現実は何ひとつ変わらなくても、イライラや不安を減らしたり、和らげたりすることは可能なのです。

「ただ気持ちを和らげるだけでしょ?」とあなたは思ったかもしれません。

ですがその効果は見過ごせません。

同じ現実を目の当たりにしても、感情が変わると、捉え方がまるで違ってくるからです。

あなたもこんな経験があるのではないでしょうか。

さっきまでパートナーにイライラしていたのに、嬉しいニュースが舞い込んできた途端、気分が変わり、「絶対に譲れない」と思っていたことが「まいっか」と思えた…。

感情が変われば、捉え(つまり解釈・思考)が変わり、行動が変わります。

すると無理に何かをしなくても事態も、人との関係も変わっていきます。

感情処理だけをひたすらやっていた時期、私は不思議に思ったことがありました。

それは感情処理をした途端、考えが変わる、いいアイディアも湧いてくる、ということがよくあったからです。

あるときその謎が解けました。

感情はエネルギーの流れです。

嬉しいときはそれに見合うエネルギーの流れが生じ、腹が立っているときは、その感情に見合うエネルギーの流れが生じます。

どんな感情を抱いているかで、あなたのエネルギーの質が変わり、考えが変わり、行動が変わり、事態が変わっていく。

あなたの感情のエネルギーと同質のエネルギーの考えが浮かび、同質エネルギーの行動をとることになり、同質エネルギーの事態を引き起こす、ということです。

考えを押しつけてくる夫


仮にあなたと暮らしているパートナーが、自分の考えを押しつけてくるタイプの方だとしましょう。

このようなお悩みは、よく耳にします。

何度訴えても耳を貸そうとせず、自身にとっての正論をひるむことなく言い続ける。

そんなときあなたは無力感に襲われるかもしれません。

もうあきらめるしかないと。

ですがそんな状態でも、感情を処理してみると、流れは変わり始めます。

以前なら「従わなければ喧嘩になる」と我慢していたのに、「夫は自分の考えを押しつけてくるけれど、その原因は夫自身にあるな。いったい夫にそうさせているのは何なんだろう…」と考えるようになったりします。

不快な感情によって狭まっていた視野が拡がるからです。

またあなたと夫との間にエネルギーの違いが生じ、あなたと夫と間に隙間ができる、客観視できるようになる、と言うこともできます。

それまで気づくことのなかったアイディアや対処法も浮かぶようになります。

これがエネルギーの質、俗に言われる波動の効果なのです。

カウンセリングと感情処理

私自身かつて、上司と同僚からのダブルのパワハラを、1日1回8分間の「感情処理」だけで抜け出した経験があります。

感情処理をするまでは、頭から片時も離れることがなかった同僚からの嫌がらせの数々が、感情処理とともに消え去り、8分後にはスッキリした気分で電車に乗っていたのを思い出します。

(退勤後、職場から駅に向かう道すがら感情処理をしていました)

カウンセリングでも感情処理は絶対に欠かせません。

感情処理をするかしないかで、効果は雲泥の差です。

クライアントさんが自分で感情処理ができるようになることも、事態を好転させる大きな要因です。

感情とカラダ

ネガティブな感情は、どこかしらの筋肉を緊張させています。

筋肉が緊張しているとき、同時に人は無意識に無理な思考をしています。

「〜でなければならない、〜するべき、〜するべきじゃない」という本音とは裏腹の思考をしています。

それが感情処理をして筋肉の緊張が弛むと、思考も自然体の思考に瞬時に切り替わるのです。

感情処理は、単に感情が和らぐだけではありません。

八方塞がりのとき、好転のカギを握っています。

感情の処理は、思考を変え、行動を変え、やがて関係まで変える力を持っています。

押しつけがましい夫に直接働きかけずとも、自分の感情を処理することで、自然と新しい展開が開けていくのです。

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