パートナーとの関係でこんなふうに思うことはありませんか?
「私さえガマンすれば」
「わがままを言ったらうまくいかない」
「本音を言うとケンカになる」
私も15年前まではこんな風に考えて相手に合わせるだけでした。
一見するとあなたもそうすることが「うまくやっていくには必須」と思うかもしれません。
ですが長い目で見るとこれは得策ではありません。
確かに私たちはぶつかることを恐れます。
それはきっと幼い頃から
「喧嘩するんじゃない」
「仲良くしなさい」
「謝りなさい」
と表面上波風を立てないことを大切にするように育てられたからではないでしょうか。
ですからいつの間にか
衝突=悪いこと、
ケンカ=ダメなこと、
と思い込むようになったのだと思います。
「合わせるだけ」の限界
ですが我慢してばかりいると、モヤモヤはたまり、大きなストレスを抱えるようになります。
「なんでわかってくれないの?」
「ずっと合わせてきたのに…」
「もう言っても無駄」
「あきらめるしかない」
そんな気持ちがふくらんで、まるでそれが真実のように感じられてきます。
ですがあなたは本当に伝えることをしてきたでしょうか?
どう伝えるかを真剣に考え、実行に移したことはありましたか?
もしかすると相手にしてみたら、「そんなに不満があったなんて知らなかった」ということになっていないでしょうか。
というのは、突然離婚を突きつけらて驚き、ショックを受けて私のところにいらっしゃるクライアントさんが少なくないからです。
逆の立場ならどう感じる?
立場を逆にして考えてみたらどうでしょうか?
あなたは「うまくいっている」と思っていたのに、パートナーはそれまでたくさん我慢していた、無理して合わせていた、と知ったら、あなたはどう感じますか?
「だったら言ってほしかった」と思わないでしょうか?
実は本当に大切なのは、お互いの「本音」をちゃんと伝え合うことなんです。
衝突は悪いことじゃない
たしかに本音を言えばぶつかるかもしれません。
相手の不機嫌な顔を見ることになったり、イヤな空気が流れたり、別の部屋に行って
ドアをバタンと閉められる、なんてこともあるかもしれません。
ですが衝突を避けてばかりいると関係は浅いまま時間だけが過ぎていきます。
相手にあなたが本当はどうしてもらいたいのかを理解してもらえないまま、何十年も過ぎてしまうこともよくあることです。
ですからあなたは我慢せず伝える必要があります。
伝えるために知恵を絞る必要があるのです。
「何と言ったら伝わるか?」
「どう言えばいいのか?」
「どんなタイミングがいいだろう?」
「どんなシチュエーションなら…」
と知恵を絞ることが大事です。
エネルギーを注いだ報い
最初は労力がいるでしょう。
「合わせる方がよほど簡単」
「伝えるなんて面倒」
「考えてる時間なんてない」
そう感じるかもしれません。
ですが、やっただけの報いをいずれ受け取る日が必ず来ます。
歳をとり、二人の関係が深まってどんなに一緒にいても気兼ねがなくいられる。
パートナーが自分のいちばんの理解者でいてくれる。
それほどの深い喜びは他にないと感じるほどです。
そんな喜びがジワ〜と感じられる関係は【我慢】からは生まれないことを知っていただけたらと思います。