思い出す度、胸がキュッと痛くなる、息苦しくなる、そんな「後悔」は誰にでもあります。
「あんなことを言わなければよかった」
「もっと子どもと向き合っていたら…」
「自分の考えを上手に言えてたら…」
そんなふうに自分を責めてしまうことはありませんか?
後悔の念は、繰り返し繰り返し同じ強さで襲ってきます。
なぜでしょうか?
それは、後悔にはあなたにとって非常に大事なメッセージが隠されているからです。
後悔の役割
後悔はあなたにとって非常に大切な願いの存在を教えてくれているのです。
よく人は、
「後悔したくないから」とか、
「後悔しないために」
という言葉を使いますが、そう思うことがあったら、そこにあったあなたの願いは何なのかをコトバにしておくことがとても大切です。
明確にコトバにできると、同じようなことが起きたときどうすればいいのかがハッキリとわかるからです。
「もう2度とあんな思いはしたくない」
そう感じるなら、あなたはどうすれば良かったのでしょうか?
なぜそう考えるのでしょうか?
そこに隠されているあなたの願いはなんでしょうか?
次に同じことが起こったらあなたはどうする必要がありますか?
それはなぜですか?
それができたら、どんなことが起こりそうですか?
こんな質問をしてみてください。
それだけであなたは、後悔から一歩抜け出します。
「もっともっと子どもと理解し合う関係でいたい」
そんな願いに気づいたら、今度同じようなことが起きたとき、どうするかを決めてしまうといいです。
すると「今だ!!」という瞬間を捉えることができます。
迷わずに断行することができます。自分にとって大切なことが明確にわかると、自然に前を向くことになります。
願いが見えると後悔は和らぐ
不思議なことに、後悔に隠れた本当の願いが見えると、心はふわっと軽くなります。
過去の自分を責めることから解放され、
「次は、ちゃんと伝えよう」
「今からでもまずはひと言『ありがとう』と伝えよう」
「自分の感覚を大事にしよう」
過去を消すことはできませんが、そこに込められていた想いを知れば、過去に止まることはなくなります。
後悔はあなたを責めるためにあるのではありません。
それはあなたが何を大切に生きていきたいのかを教えてくれる大事な大事なサイン。
もし後悔していることがあるなら、ぜひその思いに向き合い、「自分は何を大切にしたいのか」を明確にする時間をとってあげていただけたらと思います。