現実世界は心の中が反映されているってどういうこと? vol.89

あなたは「現実世界は心の中が反映されたもの」ということを聞いたことがあるでしょうか?

私は初めてこれを耳にしたとき正直信じられませんでした。

「そんなことは証明のしようもないし、デタラメだ」と感じていました。

ですがこれは紛れもない事実だろうと今は確信しています。

今日はこの考え方について一つの側面からお伝えしてみたいと思います。

ネガティブとポジティブの割合

例えばある人が毎日8時間眠り、残りの16時間のうちの12時間ネガティブなことばかり考えて過ごしているとします。

するとその人の人生は75%が苦しいものになります。

そして残りの25%は、何かに集中していたり、幸せを感じる時間だったとしたら、目の前に現れる現実の25%が幸せなことが起こっていたり、何かに集中している時間ということになります。

現実は「無色透明」ではない

現実で起きていることは私たちが何らかの色をつけるまでは「無色透明」です。

例えば、雨が降っている、という事象に目を向けると、それはいいものでも悪いものでもありません。

すがある人にとって雨は洗濯物が干せない嫌なもので、気分も沈むし、スッキリしないと捉えられ、作物を育てている人にとっては「恵みの雨」だったり、YouTube動画になるほど雨の音が「癒される」と感じられることもあります。

無色透明な現実をそのまま受け取ることは実際のところ非常に難しいわけで、私たちは知らず知らずのうちに現実を「判断・解釈」しています。

そしてその現実がネガティブに解釈された瞬間、気分は沈み、ポジティブに解釈された瞬間、
幸せになる、ということが起こっているわけです。

幸せな時間を増やす方法

ではどうすれば幸せな時間を増やせるでしょうか?

方法はいろいろありますが、一つにはネガティブな感情を感じたとき、「その出来事をフラットに捉えたらどうなるだろう」と立ち止まってみるといいです。

例えば「パートナーがイライラしてモノに当たっている」と感じて不安になったとき、

→「何で機嫌を損ねたんだろう。私が悪かったのかな」

→「怒りがエスカレートしないよう大人しくしておこう」

という思考が自動的に始まり、楽しくない時間を過ごすことになったりしていませんか?

そんなときは「パートナーがイライラしてモノに当たっている」という目の前の事実を、映画のワンシーンを見ているかのようにフラットに捉えるといいです。

すると「パートナーがイライラしてモノに当たっている」という解釈は、

「夫は『くそ』と言いながらドアを蹴っている」となります。

「夫がイライラしてモノに当たっている」という解釈から離れられ、そのワンシーンはどこまで行っても【夫の問題】と受け取れるようになります。
その事象を自分と切り離して客観視できるようになるのです。

「どんなものが心の中にあってそのような行動を取ってるんだろうか」とみられるようになるかもしれません。

先日我が家でも似たようなことがありました。

旅行に行くことが決まっているのに、私が勘違いしてカウンセリングの予約を受けられるようにしていたことを知って、夫が大きな声で「どんなに苦労して予約を取ったと思ってるんだ!」と言ったのです。

ここ10年以上夫は怒鳴ることがなかったので、一瞬自分が身構えていることに気づきました。

ですが次の瞬間、「何があって夫は大声を出すことになっているんだろう」と離れて見ている
もう一人の自分に気づきました。

すると、「夫は何ヶ月も前から泊まる部屋を吟味してやっと予約が取れ、よほどその温泉旅館に泊まることが楽しみなんだなあ。

3歳の子どもみたいに『行けなくなったらどうしよう』って不安で仕方がなくなって大声が出たんだなあ」と分かりました。

「わかったよ、予約が入らないように今すぐ設定を変えるね」

「指摘してもらって本当に助かったよ。忘れていたら大変なことだったね。ありがとう。
うんと楽しもうね」と返すことができました。

その後はふたりでその旅館のサイトを見たりして一緒にウキウキして過ごしました。

15年前の私ならこうは行かなかったです。

「なんで怒鳴られなきゃなんないの!!」

「そんなに悪いことした?」

「どうしていつも夫はすぐ怒鳴るんだろう」

「私は大事にされていない…」

としばらくの間自動思考に悩まされることになっていたに違いありません。


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ネガティブになる度にフラットに捉えようとしていると、自分の中で繰り返されている
思考のパターンに気づくようになります。

そしてある時点でそのネガティブな解釈のパターンを変えられると、そのパターンの思考が
一気に減りグッと生きやすくなっていきます。

現実世界が心の中を反映するというのは、迷信でも不思議な話でもなく、私たちが普段どんな捉え方をしているかによって、同じ現実が違って見え、ネガティブに捉えたままでいることを止められる、不幸に感じられていた現実の様相が少し変わることで、穏やかさが戻り、なんとなく楽しい時間を共有できるようになるということなんですね。

そうすると次の展開も全然違ったものになる、ということです。

あなたも次にネガティブな感情に気づくことがあったら、目の前の現実をどう捉えているか
立ち止まって確認していただけたらと思います。

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