パートナーが自分の気持ちに共感してくれない、話してもわかってもらえないと感じたことはありませんか?
そんなとき人は自分がひとりぼっちで、誰にも理解されないような気持ちになります。
これは「カサンドラ症候群」と言われる方々の症状です。
特にパートナーが感情的な交流を避ける場合、耐えられないほどの孤独感や孤立感に襲われます。
それは本当につらいことです。
カサンドラ症候群の孤独感
カサンドラ症候群の方は自分が無視されているように感じ、パートナーと一緒にいるのに孤独感が募ります。
これは一人でいる孤独感よりも一層つらい孤独感です。
パートナーが感情を表現してくれなかったり、コミュニケーションをとろうしているのに嫌悪感をあらわにされると、あまりのショックに自分自身の価値がわからなくなり、身も心のどんどん消耗していきます。
対策はいろいろありますが、ここでは感情の記録をつけることについてお伝えします。
感情の記録
これは自分の氣持ちや考えをただ紙に書き出すだけのシンプルな方法ですが、とても効果があります。
やってみると、「心の中にあるものを、紙やノートに書き出すだけなのにこんなに効果があるなんて」と驚かれることでしょう。
これは【書く瞑想】と呼ばれるほど書くにつれて心が静かになっていきます。
なぜそのような効果があるのかというと、書かないでいるうちは自動思考と呼ばれるぐるぐる思考が取り止めもなく頭の中で繰り返されるのですが、書き出していくとそれまでの無自覚無意識の思考が意識に上り、静かになっていくからです。
苦しい氣持ちを紙の上やノートに吐き出すことで、抱えていた感情・思考から解放されるのです。
実際に心がとても軽くなります。
さらなる効果
さらに毎日書き出していくうちに、自分がどのようなことにショックを受け傷つくのか、その傾向が明らかになっていきます。
「いつもこのコトバに傷ついている」
「パートナーのこんな仕草、態度にショックを受けている」
というような傾向、パターンに否が応でも氣つくことになるのです。
自己理解が深まるとあなたは落ち着きを取り戻し、それに対応するためのいいアイディアも湧いてきやすくなります。
パートナーにある行動をやめてほしいと感じた時にも、具体的にどうしてほしいのかを明確に伝えられるようになるのです。
クライアントさんの事例
継続的にセッションを受けていただいている方には、必ずこの書き出す作業をしていただいています。
以前長年パートナーとの関係に悩んだ末、私のセッションを受けてくださった方がいました。
彼女は言い表せないほどの孤独感を感じていました。
「なぜこの人と結婚してしまったのだろう」という思いを持たれ、「これからの生活に希望がもてません」と訴えてこられました。
私はこの感情を書き出す作業をお勧めしました。
小さなお子さんもいて仕事もしていたので、定着するまでに時間はかかりましたが、そのうちに書かないではいられなくなるほど、氣持ちがラクになっていったのです。
また書いたものを読み返すことで、彼女は自分が何にストレスを感じているのか、その原因がどこにあるのかを理解するようになりました。
そしてなんと、自分が愛されていることに氣づいたと言うのです。
それはパートナーのコトバではなく、行動を意識するようになって氣づいたことでした。
ノートに書き出すことで客観的に自分の置かれている状況を把握できるようになったのです。
その後もあらゆる局面を迎えるたびに対策を立て、一つ一つ乗り切って行かれたのですが、その都度このノートが威力を発揮することになりました。
まとめ
カサンドラ症候群で感じる孤独感や孤立感は、本当につらいものです。
ですがあなたの氣持ちを毎日書き出すことで、その感情を整理し、対処する方法があると氣づくようになります。
あなたの中にパートナーとともに生きたい思いがあることが大前提です。
あなたはそれをお一人で確認することができるでしょうか?
もし「一人でこの問題に向き合うのは難しそうだ」、「解決などできそうもない」と感じたときは、カウンセリングを利用されることをお勧めします。
当カウンセラーはこれまでの経験から蓄積してきた対処法を持ち合わせています。
あなたの心に寄り添い、サポートする専門家がいることを思い出していただけたらと思います。