「〇〇が出しっぱなしだった」
「そうじゃないよ」
「どうしていつもそうなんだ?」
自分のことは棚に上げてあなたの言葉や行動を否定してくるパートナーに傷ついたり、イライラすることはありませんか?
「なんで否定しかしてこないの?」と思ったり、「また始まった…」とため息が漏れたり。
ですがそんなパートナーの言動が、
「もっと愛してほしい」
という本音の表れだと知ったらあなたはどう感じますか?
言葉の裏にあるもの
人は認められたり、褒められたりすることで安心感を得る生き物です。
ですが心の奥に
「自分は認められていない」
「相手は自分を本当には受け入れていない」
と感じると、無意識にマイナスの言葉を使ってしまうのです。
それは子どもの行動にもよく見られます。
お母さんが忙しくてあまり構ってくれない、注意ばかりしてちっとも自分を認めてくれない、そんなとき子どもは悪態をついたり、問題行動を起こすことがあります。
嘘をついたり、誰かをいじめたり。
なぜそんなことをするのでしょうか。
それはそもそも人間は身近な人とのかかわりがなくては生きられないからです。
本音は、
「お母さん、『もっと私に関心を持って』」
「お母さん、『ありのままの僕を認めて』」
という無意識の思いでいっぱいなのです。
でもそれは無意識なので言葉にはならない。
だから伝えることもできない。
そんなとき子どもはどうするでしょうか。
問題行動を起こすのです。
そうしたら少なくとも親は自分に関心を持ってくれるから。
人はプラスの承認が得られないとき、マイナスの承認でも「ないよりはずっといい」と感じるように作られています。
否定ばかりしてくるパートナーも、実は「自分をもっと見てほしい」「認めてほしい」「愛されたい」と心の奥で願っているのです。
ですが本人もそれに気づいていません。
だからこそ「否定することで相手とのつながりを持とう」と無意識に行動してしまうのです。
どうすればいいの?
「じゃあ、どうすればいいの?」とあなたは思うかもしれません。
答えはシンプルです。
この事実を認識した上で「自分を愛すること」です。
なぜなら自分を愛せていないと相手のマイナスの言葉をまともに受け取ってどんどん傷ついてしまうからです。
逆に自分を愛している人は、相手の言葉に振り回されず、しっかり自分を守ることができます。
具体的には事態を冷静に受け止め、自分なりにやることをやっていると感じられれば、
「そんな言い方はやめてほしい」
「毎日のように否定されると悲しくなる」
「たまにはいいところを褒めてよ」
と伝えられるといいでしょう。
一人で悶々としている必要はありません。
「この人また寂しくて言ってるんだなあ」
「自分が頑張っていることをもっと認めてほしいのかな」と、相手の本心を受け取ることができると余裕も生まれます。
自分を愛することは、相手に翻弄されないために非常に大切な基本のきと言えるでしょう。
具体的な方法
では、どうすれば自分を愛することができるのでしょうか?
1. 自分を否定しない
「私なんてダメ」
「もっと頑張らなきゃ」と自分を責めたり追い込んだりしない。
できたことに目を向けて、「よくやってるね」と自分に声をかける習慣を持つ。
2.自分を満たす時間を作る
好きなことをする時間を持つ
たとえば、美味しいものを食べる、お風呂でゆっくりする、好きな音楽を聴くなど
3.パートナーの言葉を翻訳する
パートナーが否定的なことを言ってきたとき、そのまま受け取らない
「本当は何を求めているのかな?」と考えてみる
4.「私は私」
相手の感情は相手のもの自分の価値を相手の言葉で決める必要はないと知る
ぜひお試しください。